フリーマーケットの語源 「フリー」は「自由」でなく「蚤(ノミ)」の意味?

黒と銀のステレオ コンポーネント
チエコさん

今度の休日にフリーマーケットに行こうと思っているの。
フリマは、あの自由な雰囲気が魅力ですよね。

マナブさん

実はねチエコさん、
フリーマーケットの「フリー」は「自由」という意味ではないんですよ。

目次

フリーマーケットの起源

「フリーマーケット」の起源は、フランスのパリ北郊にあるサン=トゥアンで開催される古物市です。この古物市は、18世紀頃から始まったとされており、当初は「蚤(ノミ)の市」と呼ばれていました。その理由は、古着や古道具などの品物が、蚤に寄生されていたためです。

1870年にパリで起きたパリ・コミューンの際に、パリの街から追い出されたシフォニエと呼ばれる人々が、サン=トゥアンに移住してきました。シフォニエとは、古物や屑鉄などを集めて商う人々です。彼らは、サン=トゥアンに古物市を開き、古着や古道具などを販売するようになりました。

1885年、サン=トゥアンの古物市は、正式に「フリーマーケット」と名付けられました。しかし、当時は英語が一般に普及しておらず、「蚤の市」という言葉が広く使われていました。日本にも、明治時代に「蚤の市」という言葉が伝わり、現在でも「蚤の市」や「がらくた市」などと呼ばれることもあります。

具体的には、以下の流れで「フリーマーケット」が誕生しました。

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18世紀頃

パリで古物市が始まる

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1870年

パリ・コミューンの際に、シフォニエと呼ばれる人々がパリからサン=トゥアンに移住する

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1885年

サン=トゥアンの古物市が「フリーマーケット」と名付けられる

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明治時代

「蚤の市」という言葉が正式に日本に伝わる

「フリーマーケット」は、現在では世界各地で開催されており、古着や古道具、手作り品など、さまざまな品物が売買されています。また、イベントや観光スポットとしても人気を集めています。

「蚤」(Flea)の語源

「フリー」からは一般的に「自由」、「自由な」という意味が連想されるでしょう。しかしフリーマーケットの場合、この「フリー」は「自由」という意味ではなく、実際には虫の「蚤」(flea)から来ています。

「蚤」は、小さな跳ねる昆虫を指します。この言葉は古英語の「flēa」に由来し、古高ドイツ語の「flōh」や古ノルド語の「flō」と同じく、昆虫を指す単語です。蚤は小さく、素早く動くことからこの名前がつけられました。

「フリーマーケット」との関連性

先ほども書いたように、日本では「フリー」が「自由」という意味で誤解されることも多いですが、正しくは「蚤」の意味です。

具体的には、以下の理由から「蚤」という字が使われるようになったと考えられます。

  • 古物市で扱われる品物が、蚤に寄生されていたため
  • 古物市の雰囲気が、蚤がうろつくようなみすぼらしいものだったため

つまり、「フリーマーケット」の名前は、かつて蚤市のように、小さな出店者が集まり、さまざまな商品を販売する市場であることから、この名前が付けられたと考えられます。

したがって、「フリーマーケット」の「フリー」は「蚤」という意味を指しているのです。

様々な市場とその機能

ここでは一般的な市場とフリーマーケットを比較して考察してみましょう。

庶民的な市場の歴史

歴史的に見て、蚤市以外にもさまざまな種類の市場が存在しました。それらの市場は歴史的に、庶民の日常生活において重要な役割を果たしており、商品の交換や人々のコミュニケーションの場として機能してきました。

庶民が必需品を手に入れたり、社交を楽しんだりする場所として、市場は社会において重要な存在でした。
以下に、そのいくつかの例を簡単に説明します。

農産物市場

これは農産物や食品を取引する市場で、農民や一般庶民が食料や農産物を購入し、農家が生産物を販売する場所です。
農産物市場は世界中に広がっており、食糧の供給源として重要な存在です。

魚市場

魚市場は、漁師が捕った魚介類を販売し、消費者が新鮮な魚を購入できる場所です。多くの海岸沿いの都市や漁村に存在し、海産物の取引が行われています。

集市

集市は一般的に日常の商品を販売する場所で、衣料品、家庭用品、工芸品、食品などが取引されます。集市は広場や通りに設けられ、庶民が必需品を手に入れる場所として重要でした。

手工業者の市場

この種の市場では、職人や工芸家が手作りの製品を販売します。例えば、陶芸市場、革製品市場、木工市場などが含まれます。こうした市場は、伝統的な工芸品を求める人々に向けられています。

市場町

一部の中世のヨーロッパでは、市場町と呼ばれる都市が存在し、週一回や月一回、市場が開かれました。これらの市場は商人や農民が集まり、商品を交換し、取引を行う場所で、庶民にとって非常に重要でした。

フリーマーケットの特徴

フリーマーケットは自由に売り買いできる市場であり、古着や中古品を売買する市場でもあります。フリーマーケットは一般的に以下のように説明できます。

フリーマーケットは、個人や小規模の販売業者が、自分の不要な物品や中古品を持ち寄り、それらを販売する場所です。これは新品の商品を販売する通常の商店とは異なり、一般に中古品や手作りの商品が取引の対象となります。
フリーマーケットは、庶民の間で非常に人気があり、購入者はお得な価格で品物を見つけることができる一方、販売者は不要な物品を処分し、また収益を得る機会を提供します。

この市場は、古着、アンティーク家具、手工芸品、古書、古銭、レコード、コレクション品、食品、野菜、果物、手作りのジュエリー、アート作品など、さまざまな商品が販売される場所として知られています。購入者は一般に商品を直接調べたり、交渉したりすることができ、交流の場としても機能します。

フリーマーケットは、一般の人々が販売と購入の両方を楽しむための魅力的な場所であり、リサイクルと持続可能な消費を奨励する側面も持っています。

フリーマーケットの重要性

フリーマーケットはリサイクル、資源の節約、環境への負荷の削減、地域経済の支援など、サステナビリティに寄与する多くの要素を結びつけています。
このような市場は、持続可能な未来を築く上で非常に重要な一翼を担っています。

廃棄物削減

フリーマーケットでは、古着や中古品などの再利用品が販売され、不要なものが新たな所有者の手に移ります。つまり、不要な商品がゴミとして廃棄される量が減少し、廃棄物削減に貢献します。

資源の節約

新しい商品を生産するには、多くの資源(原料、エネルギー、水など)が必要です。フリーマーケットで古着や中古品を買うことで、新しい商品の需要が減少し、資源の節約に寄与します。

炭素排出の削減

新品を生産し、流通させるプロセスは多くの場合、二酸化炭素やその他の温室効果ガスの排出源となります。古着や中古品の再利用は、新品の生産と関連する環境への負荷を削減し、気候変動に対する貢献に繋がります。

コミュニティと経済の活性化

フリーマーケットは地域のコミュニティにとって重要で、地元の販売者や購入者が交流し、地域経済を活性化させます。地域内での財貨の循環を促進し、地元ビジネスやアート・クラフトの生産者に支援を提供します。

個人の意識向上

フリーマーケットはサステナビリティに対する意識を高め、持続可能な生活スタイルを奨励する場所となります。人々がリサイクルや再利用に積極的に参加することで、環境への配慮が広まり、持続可能な消費の重要性が広がります。

まとめ

「フリーマーケット」の語源は「フリー」が「蚤(ノミ)」の意味であること、つまり「蚤の市場」という言葉から生まれたものです。この単語のルーツが「自由」ではなく「蚤」に由来しているという事実は非常に興味深いものです。

フリーマーケットは、古着や中古品などが自由に取引される市場で、まさに「蚤の市場」と呼ぶに相応しい場所です。
ここでは、過去の物が新たな価値を持ち、人々の生活に再び組み込まれるのです。

この言葉の起源に思いを馳せる時、私たちが持続可能な消費とリサイクルを重要視し、新しい方法で価値を見つけるべきだという啓示を感じることでしょう。

フリーマーケットは資源の節約、環境への負荷の削減、地域経済の支援など、サステナビリティに寄与する多くの要素を結びつけています。このような市場は、持続可能な未来を築く上で非常に重要な一翼を担っています。

チエコさん

フリーマーケットの「フリー」が「蚤(ノミ)」という意味だとは知りませんでした。とても勉強になりました。

マナブさん

フリーマーケットはリサイクルやエコロジーといった観点からも重要なことが理解できたでしょう。そして何より「モノを大切にする心」を持ち続けていきたいですね。

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